
2018.12.05
掃除から学べることはたくさんある
整理、整頓、掃除、清潔、躾をまとめて「5S」と呼ぶ。これは日本企業独自のもので、欧米ではそれほど知られていないと言います。
最初は上司に言われてやむなく掃除を始める社員が大半ですが、身の周りが綺麗になれば素直に嬉しい。
掃除はやればやっただけ目に見えるかたちで成果が現れる作業だから、達成感や充実感が得られやすいと思っています。
例えば、「自分の机が綺麗になれば満足」と感じていただけだったものが、他人が使う共有部分も綺麗にしないと満足しない状態になってくるはずです。
ここで生まれるのが、利他の精神だと思います。
自分のためだけではなく、人のために掃除をするようになる。人のために働くことに、喜びを感じるようになる。
ついには、特定の誰かのためではなく、自分と他人の区別なく「仲間のため、会社のため、お客様のため」という意識が芽生えると思っています。
こうして、人は掃除を通して3段階の変化を見せていくことになると聞きます。
(1)自分のために自分が懸命になる
(2)他人のために懸命になる
(3)特定の誰かのためではなく、すべての人のためにあらゆることを引き受けて全身全霊で取り組む
1つの会社には、この3段階の社員が共存しているのが理想だと言われています。
組織全体の視点で考えると、
(1)は目の前の仕事に懸命に取り組む人材
(2)はその仕事が顧客のためになっているか判断するのに適した人材
(3)はさらに広く長期的な視点であらゆる課題を持ち込む人材と言い換えが可能です。
これこそ強い企業に不可欠な「3種の人財」だと何かの本で読んだ記憶があります。
企業は大きくなればなるほど、色々な人材が集まり、色が出てくる。
その分、リスクもあるのが会社。
共に働く仲間と夢を成し遂げる仕事は楽しい人生です。
2018年12月5日
株式会社老人ホーム紹介センター
看舎桂太